今日、氷雨と時雨と同じ学校になって、正直浮かれてたんだ。
氷雨と時雨と、一緒に帰りたくて教室で待ってたら、氷雨が来た。
......思った通り。
氷雨と時雨は、ちょっとおチャラけてるところもあるけど、やると決めたことは必ずやりきる。
それを、私は知ってるんだ。
だから教室で待ってて、氷雨か時雨が来るのを待ってたんだけど......。
うんうん、と一人うなずいてる私を見て氷雨は数秒間硬直した。
そのあと、
「なんでここにいるんだよ!」
と言われ、動揺してる私を氷雨は職員室へ引っ張っていった。
............あれ。
ダメだったかな............。
...迷惑、かな......。
「なんでここに⁉ 帰ってなかったのかよ......‼」
「あ、それは............」
「てゆーかもうすでに帰ってるはずの時間だぞ⁉」
「うんと......」
「今何時かわかってっか!」
「わかってるよ、夜の......」
「今、夜の10時だぞ⁉ 空ももう暗いだろうが‼」
「知ってるよ、だって見え......」
「見えるだろ⁉ ほら!」
「うん、あの......」
「時雨が来るまで職員室にいんぞ‼」
「......」
「な、ほら!」
「......ああ、うん......」
残ってた理由を言おうとしても、聞いてくれないし。
その後、うとうとした時雨が職員室に入ってきた。
もう時雨は立ったまま寝そうで、家に帰って早く寝たそうだったから申し訳ない気持ちがさらに強くなった。
......ごめんね、私が残ってたから............。
氷雨の話を遮っていく時雨。
これで、氷雨も話を遮られる気持ちがわかったのかな。