この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 
 ...でも、まあ............。

 この学校が、内部生にとって......氷空にとって、いてよかったと思える学校になるためなら。

 よし!と一人気合を入れなおし、山ほど積まれているの書類に向き合った。

       ◆

「うわ~」



 夜の10時。

 時計を見ると、そう表示されていた。

 ......10時⁉ 夜だよな⁉

 と確認したくなるが、理事長となっては当たり前になっていた。

 空、くれぇな............。

 理事長室の窓から空を眺める。

 見回りも、この学校では理事長と校長の仕事の一つ。

 氷雨も、たぶん今頃見回りしてるだろう............。

 そう思いながら、廊下を歩く。

 1ーAの教室前の廊下。

 1-Aは、氷空のクラスだ。

 チラリ、と教室を除くのぞく。

 そのまま見回りをこなし、次は職員室............。

 ほかの教員はもう帰ってる時刻だから、氷雨がいるぐらいだろう。

 だんだん職員室が近づいてくると、職員室に明かりがついているのが見えた。



「おい、氷雨―。帰んぞ~」



 そう声をかけると、



「あ、時雨(しぐれ)っ!」