この星に生まれた、何よりも誰よりも。


 時雨をぼうっと見つめていたけど、次にはなった時雨の言葉で我に返った。

 優しい......⁉

 私が......っ?

 いやいやいや、いやいやいや......!

 ない!

 だって私は、時雨と氷雨にめーわく掛けてばっかりで......。



「なっ、なにいっ......」

「今日中?」



 何言ってんの、と言おうとした私を遮り、時雨はわたしに聞いてきた。



「えっ、あ......。うん、できれば......」

「わかった。やっとくな」



 慌てて返事をした私にうなずいてくれた時雨。