確かに増えている。

 でも、同一人物だとは......。

 だが、調べる価値はある。



「時円。調べろ」

「分かってる」



 そう答えた後、驚く速さでパソコンを操作し始めた時円。

 カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ..................

 キーボードを押す音がやまない。

 カタカタ............カタ。

 カタリ、と。

 キーボードを押していた音がやむ。



「............氷空姫に関する情報」

「......」



 俺は、パソコンを貸してもらい、気になる情報のリンクを開いた。

 氷空姫の、画像......。

 画像をよく見る。

 画質が荒い写真。

 でも、分かった。

 明確に、分かった。

 似ていた。

 そっくりだった。

 そっくりなんてものじゃない。

 ......氷空姫は、氷空だ。



「時円。おい、みんなを集めろ」

「了解」



 みんなを集めてもらい、さっきの画像を見せる。

 息をのむ音が聞こえた。



「そっくり......」

「まさか、本当に......」

「あぁ。............氷空姫は、氷空だ」



 確信を持つ。

 見間違えるはずも、間違えるはずもない。

 画質は荒かったが、あれは確かに氷空だった。

 荒い画質の中で、氷空はきれいに微笑んでいた。


 ————やっと、見つけた。

 いつだって、キミを探している。