この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 今は昼休み。

 ちなみにお昼ご飯は食べてません............。


「ということで、新しい椅子出してくれない?」

「......もう用意したよな?」

「したけど。女嫌いな子がいるから、私は席変わったほうが......」



 もごもご言っていると、不意に時雨が私のほうへ手を伸ばした。

 な、なにっ?

 時雨は伸ばした手をそのまま、ポンっと私の頭へ置いた。

 ......? ......頭...。

 なでられた............。

 なんだか心がほわほわする。

 時雨を見ると、とてもやさしい顔をしていた。

 ふわり、と私に向けて優しい笑みを顔に浮かべた時雨。

 

「氷空。......分かった。」



 私を本名でよんだ時雨。



「氷空は優しいからなあ」