◆
放課後。
俺らはまた、昨日も来た場所に来ていた。
屋敷。
昨日の部屋まで行くと、
「............なぁ」
話しかけられた。
部屋の中に入り、校長の言葉の続きを聞く。
「......昨日。放課後何してたんだ?」
............は?
何言ってんだ校長。
教えてくれるって言ってたじゃねーか。
「歓迎会。心空の誕生日会もかねて」
来夢がそう答えると、校長と理事長は息をついた。
安心したかのように。
「......そうか」
「氷空、よかったな」
「あいつは、こんなこと俺ら以外にはなかったからな」
「ほんと―に、なんか言ってくれればいいのになー......」
うるさい。
眉根を寄せた。
おいおいおい......昔話始めるんじゃねえよ。
二人をにらむと、宥められた。
「まあ、氷空がいなくなった理由?」
「氷空じゃなくて、心空です」
時円がそう返した。
「あー......。あいつの本名、幸原 氷空っていうんだ」
「............はあぁぁあ⁉」
叫ぶ一同。
校長と理事長と、俺を除いた一同が驚きに顔色を変える。
「心空って、偽名だったの⁉」
「そうだ」
「噓言ってどうするんだよ」
「何言ってんすか2代目!」
「落ち着け」
騒いでいる奴ら。
俺は、別に本名とか偽名とかどうでもいい。
ただ、あいつに何があったのか知りたい。
それだけだ。
偽名だったかも知れないが、それには何か理由があるんだろう。
心空......いや、氷空が、意味もなく俺らをだますわけない。
あいつは、素直で、優しくて......強くて、そんな奴だ。
意味もなく俺らをだます? そんなこと、あるわけがない。
放課後。
俺らはまた、昨日も来た場所に来ていた。
屋敷。
昨日の部屋まで行くと、
「............なぁ」
話しかけられた。
部屋の中に入り、校長の言葉の続きを聞く。
「......昨日。放課後何してたんだ?」
............は?
何言ってんだ校長。
教えてくれるって言ってたじゃねーか。
「歓迎会。心空の誕生日会もかねて」
来夢がそう答えると、校長と理事長は息をついた。
安心したかのように。
「......そうか」
「氷空、よかったな」
「あいつは、こんなこと俺ら以外にはなかったからな」
「ほんと―に、なんか言ってくれればいいのになー......」
うるさい。
眉根を寄せた。
おいおいおい......昔話始めるんじゃねえよ。
二人をにらむと、宥められた。
「まあ、氷空がいなくなった理由?」
「氷空じゃなくて、心空です」
時円がそう返した。
「あー......。あいつの本名、幸原 氷空っていうんだ」
「............はあぁぁあ⁉」
叫ぶ一同。
校長と理事長と、俺を除いた一同が驚きに顔色を変える。
「心空って、偽名だったの⁉」
「そうだ」
「噓言ってどうするんだよ」
「何言ってんすか2代目!」
「落ち着け」
騒いでいる奴ら。
俺は、別に本名とか偽名とかどうでもいい。
ただ、あいつに何があったのか知りたい。
それだけだ。
偽名だったかも知れないが、それには何か理由があるんだろう。
心空......いや、氷空が、意味もなく俺らをだますわけない。
あいつは、素直で、優しくて......強くて、そんな奴だ。
意味もなく俺らをだます? そんなこと、あるわけがない。