「ちょっとー、どこ行くんだよ! 一緒に行くぞ!」



 2班と8班のやつらが追いかけてきた。

 ............は?



「なんでお前らが......」

「心空が心配だから! それ以外に理由あるの⁉」



 そう言ってきた河永遠(ことわ)

 心空が仲良しな奴だ。



「ないよね?」

「ないに決まってんだろ」



 そういうと、こいつらはショックを受けた顔をした。



「え......ていうか、星っ(ひかり)てやっぱそうだったんだ............」

「............まじで?」

「おまえ............」

「「はあ⁉」」

「......⁉」

「は⁉」

「ふふふ~。心空人気者~」



 河永遠だけがそう、にまりと笑っていた。

 恋敵(ライバル)多すぎだ......。

 俺以外、気に入られてるんじゃねえよ............。

       ◆

 そうしてやってきた理事長室。

 校長室にはいなかった。

 校長と理事長は仲がいいみてーだからな。

 ノックをせずに、大勢で入る。

 ............あたり。

 そこには、校長と理事長がいた。

 大勢で入ってきた俺らにびっくりしたのか、こっちを凝視している。