この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 なんで、こんなところに......。



「おまえ......氷空姫......⁉」



 男の人が目を見開いて、そう言った。

 氷空姫...........私のコードネーム、この人知ってる⁉

 知ってるのは分かる。

 だって、最近よく氷空姫で夜の街行ってるから......。

 私があせってるのは、“月殺”の人がそれを知ってるってことだ。

 姿も見られた......。

 “月殺”の人が知ってるってことは、“絶死願(ぜつしがん)”の人たちにも知られてる、ってこと......。

 姿見られたら、あいつらは絶対わかる。

 私が、ここにいるってこと............。

 奇打(きうち) 心空(ここら)......つまり、幸原(ゆきはら) 氷空(そら)がいるってこと。

 

「ここ......ら......?」



 りいの声がして、振り向いた。

 桜色の髪の毛。

 夜の街で会う、りいの姿。

 やっぱり、同一人物だったんだ。

 ......それより、今............。

 ここら、って言った......?

 りいが、なんで......。



「......っあ、」



 男の人が思いっきり逃げていく。

 追いかけようかと思ったけど、動けなかった。

 ............りいの言葉が衝撃的過ぎて。