この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「............。..................」



 来夢はたっぷり沈黙した後に。



「...そうなん?」



 気落ちした声を上げた。

     ◆


 

「時雨っ!」



 私は今、理事長室に来ています。

 もちろん、約束を守るため。

 女嫌いって言ってたし、それなら私が近くにいないほうがいい。

 だから新しい席を用意してもらうために理事長室に来たんだ。

 氷雨にいってもよかったんだけど............。

 音楽室、理科室、職員室、クラス、............学校の全部の部屋まわったのに、氷雨がいないんだもん‼

 ......なんで、どこ行ったの⁉