この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「っきゃ......!」

 

 さっきりいが投げ飛ばした男の人が立っていた。

 倒れこんだりいに覆いかぶさった男の人。



「や......なに、して......っ」

「別にいいよな?」

「......や、だっ......」



 りいは強かったけど、やっぱり力の差では男の人に勝てなくて。

 りいは男の人から逃れようと、もがく。



「......や、」



 りいがそう言った瞬間。

 私は飛び出していた。

 りいになにしてるの⁉

 そのまま私は男の人を蹴り飛ばす。

 

「......っ‼」



 バキッ、と嫌な音がした。

 できたすきの間に、私はりいを背中にかばう。

 

「......てめ、なにしやが......っ⁉」



 怒りの声を上げた途端、私のこぶしは男の人のおなかにのめりこんだ。



「何しやがって? こっちのセリフなんだけど」



 風が吹いて、ふわりと揺れたスカート。

 流れた氷空色の髪。

 私は、男の人を驚いた目で見つめた。

 “月殺(げっさつ)”の下っ端さん......。