この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 さらには、その女の子。

 水のかかっちゃった女の子に、今度は砂をかけようとし始めて。

 私はもう我慢できなくなって、その女の子の前に飛び出した。

 砂がバシバシと体に当たる。

 服はもう砂まみれ。

 ひるんでいる女の子に、砂まみれのまま、つかつかと近づいて。

 ぱんっ!

 その子の頬を叩いた。

 それで、

 その女の子が泣き出して。

 「うえええー、せんせいーっ」って大声で泣き始めて、先生が慌ててやってきて。

 先生もこの女の子には手を焼いてたんだけど、私だけ怒られちゃって。

 その女の子が、いいところのお嬢様だったからかな。

 思いっきり怒られて、反抗した私が先生にたたかれて。

 それで、お兄ちゃんがその場にいて。

 市役所であんな感じ。

 お兄ちゃんは話しかけてくれてたけど、私ってば無視。