浅葱色の髪の男の子が私に声をかけた。
時に円で、じんって読むんだ......。
「うっ、ううん、こちらこそよろしくっ。お願いします............?」
なぜか疑問形になっちゃった私に対して、来夢くんが明るくいった。
「心空、なんで疑問形なのよ? ていうかなんで敬語っ?」
「へ......」
「呼び捨てで、タメ口でいいのに~」
「いいんですか......⁉」
「いいに決まってんじゃ~ん」
軽くそう言ってくれた来夢くん。
......ううん、来夢。
「じゃ、そうさせてもらうねっ」
そういって、親しい人に向ける笑みを来夢に向けた。

