この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 私やっぱり、このぬくもりを、温かさを、私に向けてくれる笑顔を、失いたくないよ————。

 嫌われたくない。

 失いたくない。

 嫌いって、言われたくない。

 嫌われるのが、こわい。

 『でも、もし。誰も返してくれなくても、——私が、信じてるから。あなたは、大丈夫だよ』

 いつか、私、煌貴にそう言ったけど。

 『——おれが、しんじてるから。ソラは、だいじょうぶだよ』

 お兄ちゃんが私にそう言ってくれたけど。

 私は、そんな言葉をもらうことはできない。

 みんな、手の届かないところへ行ってしまった。

 私は来ていた制服を脱ぎ、私服に着替える。

 ウィッグとカラコンを外す。

 氷空色の髪、氷空色の瞳。

 氷空色の大きめなパーカー。
 
 真っ白なミニスカート。

 真っ黒な薄い革製の手袋。

 ————氷空(そら)

 私の、ありのままの姿。