この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「そうか」



 ............そうだよ。

 私、もうあの頃みたいに弱くない。

 星が歩き去っていく。

 星のシルエットが月の光に照らされて、浮かび上がる。

 星が角に見えなくなる瞬間、星は私をのほうへ振り向いた。

 なんだろう?

 何かあるのかと思い、耳を澄ませる。



「......なんかあったら、一番最初に俺に言えよ」

「——え......?」


 目を丸くする。

 

「俺が一番、心空のこと知っていたいから」



 そのまま星は歩き、角にかくれて見えなくなってしまった。

 私はというと、フリーズしていた。

 ..................

 ........................

 ............?



「............!⁉⁉!!!!」



 いま言われたことを理解した瞬間、顔がぼっと熱を持つ。

 いま、いま............いま............。

 私は陸に打ち上げられた魚のように、口をパクパクさせる。

 いや、ちがうよ?

 断じて違うよ?

 あれは、星がムイシキでドンカンだから言えたことで............。