この星に生まれた、何よりも誰よりも。


「うらし...」

浦嶋(うらしま) 琉宇(るう)



 その男の子は、来夢くんが彼の名前を言い切る前に自分で名乗った。

 浦嶋......琉宇くん......。



「おいっ、おれが言おうと思ったのに何でいうのよ⁉」

「お前に言われなくても、自分で言えばいいし......」

「おれは言いたかったの‼」

「......うっさい」

「はああ~⁉」



 二人のほうを見れば、コントを繰り広げている。

 さっきから思ってたけど......、ほんとに仲良しなんだなあ......。

 二人のコントをやってる姿を見ながら、ほっこりした。



「......さっきから本当に悪いな。オレは、(ほこら) 時円(じん)
 迷惑をかけることになると思うがよろしくな。仲良くしてくれ。」