この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 すっごく緊張するのに。

 なぜか、ドキドキする——。

 星にこうされると、ドキドキして、緊張して、落ち着く......。

 ずっと、この時間が続いてほしいって思ってる自分がいて。

 そのことを、いやじゃないって思ってる自分がいる。

 まともに顔見れないし。

 過剰に反応しちゃうし。

 どんどん体温があつくなっていくし。

 なのに、居心地がいい。



「あっ、ここらへんで大丈夫だよ」



 マンションの近くまで来ていることに気づいて、声を上げた。

 

「そうか」



 星が、はなれていく。

 なんだかそれがさみしくて、気づけばこう口にしていた。



「...........もう、いっちゃうの.....?」

「だって、もう夜遅めだし」



 星が振り返ってそういった。

 どこか、期待しちゃってたのかもしれない。

 私といるのは楽しいって、言ってくれること。



「......そ、っか...」



 情けなく、小さめな声しか出ない。

 そんな私を見ると、星はまた私の頭を撫でた。

 私よりも、大きくて、少しひんやりとしている手。

 私の頭をなでて、



「また、一緒に帰ろうな」



 そう言って、私の頭から手を離した。