みんなからもらったプレゼントをバッグの中に傷つけないように入れた。

 顔を上げると、もうみんなが片付け終わっている。



「はやっ!」



 ふふふ~と笑うみんな。

 陽詩(ひなた)大空(つばさ)翼皐(つばさ)舞那(まな)煌貴(こうき)(ひかり)来夢(らいむ)琉宇(るう)時円(じん)

 心の中で、みんなの名前を呼んだ。

 

「心空は? 準備終わった?」



 陽詩がそう言ってきて、うん!とうなづく。

 「終わったよ~」と、笑った。

 「するとみんなは、もう暗いし帰ろっか!」と、部屋を出た。

 また道に迷ってしまいそうなので、星が先頭になって歩く。

 門まで来ると、なんだかあの明るさを思い出してしんみりしちゃう。

 後ろを振り返る。

 そこには、さっきまでワイワイしていた豪華なお屋敷が立ちそびえていた。



「またねー!」

「まったあっしたー!」

「ばいばい!」

「またなー!」



 みんなとあいさつをして、途中で別れる。