この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 そうやって楽しんでいた時。

 ふいに、

 プルルルル........................

 スマホが鳴る音がした。

 

「ん?」

「あー、スマホなってるね」

「おれじゃないけど、誰?」

「...........あっ、私だ」



 私のスマホが鳴っているのに気づいて、みんなに声をかける。

 ポケットからスマホを取り出すと、スマホの画面がぴかっと光った。



「.........」



 誰からかが、書かれてない......。

 私の知らない番号。



「ごめん、ちょっといいかな?」



 そう腰を上げると、みんなが「いいよー」と答えた。

 扉を開けて、部屋の外に出る。

 ............この、ばんごうって。

 まさか、あいつらからだったり............しないよね......?

 もしそうだったら聞かれると大変なことになるから、私は部屋から遠く離れた。

 ......『通信』。

 ぽチリ、と通信のボタンを押す。

 ............

 .................

 

「......もしもし」