この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 声をかけてくれたのは、薄紫のかかったグレーの髪の毛で紫色の瞳の男の子。

 少し身長が低めで、おとなしそうな印象の男の子だ。

 彼は、私の一つ前の席に座った。

 前の席だ......。

 はちみつ色がかかったブラウンの髪の毛で、カフェオレ色の瞳の男の子は、「君、すごいね~」と言ってきた男の子だった。

 その男の子は、薄紫の瞳の彼が座った斜め右の席に座る。

 薄緑がかかった薄いグレーのグラデーションの髪の、浅葱色の瞳の知的そうな男の子は、薄紫の瞳の彼の隣に座った。

 カフェオレ色の瞳の男の子は、私に話しかけてきた。



「初めて見るけど、誰っ?」

「あ、今日転校してきたばっかりだからかな」

「そうなん?」

「希打 心空っていうの。初めまして」

「おれは来夢(らいむ)! 合河(あいかわ) 来夢。で、こっちは――」



 そういって彼――来夢くん? が親指で指し示したのは、薄紫色の瞳の男の子。

 なんだか、彼のこと私知ってる?

 どこかで見たことあるような..................。

 でも、うまく思い出せず、その疑問だけ置いてきっぱなしになってしまう。