この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「......」

「図星だから、黙ってんだ」

「違ッ......‼」

「ほら、図星じゃん」

「......ッ、おま......ッ‼」



 ぶんっ、と勢い良く降られる彼の腕。

 ............勢いがある。

 味がいいな、めちゃくちゃ強いんだろう。

 大空だって、翼皐だって、陽詩だって、舞那(まな)だって、琉宇だって、時円だって、来夢だって、星だって。

 めちゃくちゃ強い。

 みんな、何を思って強くなったんだろう。

 私が強くなるときに思ってたのは——......。



「なっ......⁉」



 私を殴ろうとしている腕を、避けた。

 桐谷くんの腕はぐんっと中を切り裂き、落ちる。



「......」



 たんっ。

 後ろにとんだ私は軽やかに着地した。



「おま、今......避けたよな?」

「うん」



 避けた。と、呆然と私を見ている桐谷くんに言う。



「......ねぇ。あなたはなんで、強くなろうと思ったの?」

「............オレは、クリスマスに、」



 桐谷くんはそう口を開いて、我に返ったように閉じた。