この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 今、私の席はここしかない。

 立ったまま授業を受けるのは無理があるし......。

 そう思って、彼にお願いした。

 群青色の瞳の男の子以外の三人が、息をのんだのがわかる。

 私は彼の目を見つめ、返事を待った。



「..................」



 や、やっぱり、ダメかな......。

 苦手なものは私にもあるし、苦手なものは苦手なんだからしょうがない。

 それはわかるから、新しい席ができるまで......と思ってたんだけど......。

 ......む、むりかな......。

 続く無言に、心配になってくる。



「............おい、お前........................俺に話しかけんなよ。話しかけたら殺す。新しい席ができたらすぐ移れ」



 帰ってきた返事に、内心ほっとした。



「う、うんっ......」



 今日中に椅子出してもらって、明日には移れるようにしよう......。