この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 またしても学校中を探していたから、ちょっと息が荒くなってしまう。



「なっ、なんでっ、こ......んなとこにっ。探したんだよ——⁉」

「......」

「あっ、そうだ! お弁当持ってきたんだよ!」

「......」

「一緒に食べてもいい?」

「......」

「ていうか食べる!」

「......」

「ここ、最高だね。気持ちいい」

「......」

「すてきなところだねー」

「......」



 なんと見事な完全無視。

 そして完全なスルー。

 ............なんだこれは、めちゃくちゃ探してたのに、こんなところにいるとか......。

 でも、ここ気持ちいいなー......

 目を軽くつぶると、風を感じた。

 さわやかな風が屋上を通り過ぎていく。

 ......桐谷くんがここにいた理由が分かったかも。

 本の中でも、暴走族のたまり場とかになってるし、こういう理由なのかな。

 小学校と中学校では許可が下りない限り入っちゃダメだったから、なんか新鮮。

 小学校7と中学校は5階建てで、5階は屋上だったんだけど、5階への階段に『立入禁止』って札が置いてあったのを覚えてる。