この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「あーっ! こんなところにいたー!」



 ふと大きな声が聞こえて、そちらを見る。

 

「陽詩、どうしたの?」

「探したんだよー。もう、かくれんぼみたいだったんだから!」



 陽詩がちょっとばかり疲れたようにそう言って、なんだか申し訳なく思った。

 ...か、かくれんぼ......。

 

「それは大変じゃ......」

「うん、大変だよー。学校中回ったんだから」



 学校中.....⁉

 私は目をむいて陽詩を凝視した。

 学校中、ってことは転校初日に氷雨を探していた時ぐらい回ったってことだ。

 た、大変じゃないですか.........。



「でも、まさかこんなとこにいるとはね」

「え?」



 クスリ、と面白そうに笑った陽詩。

 なんで面白そうなのか全くわからなくて聞き返したら、またクスリと笑われてしまった。



「ここ、みんな来ないんだよ。たいていはね」

「......来ないの? こんなに素敵なのに」



 ここ、お花がたくさん咲いてて、おひさまの光がさらさらと注がれていて、とってもきれいな場所なのに......。

 

「............この場所は、理事長先生と校長先生が心空のために用意したのかもね」



 ぽそり、と陽詩が何かつぶやいて。



「............え?」