この星に生まれた、何よりも誰よりも。

「......っほ、んと.......ぅに、変わって......な、ぃ............」



 震える声で、何とかそう言って、むせび泣いた。

 やっぱり、私は何にも変わってなんかいなかった。

 変われてない。

 “あの人”が............

 お兄ちゃんが、殺された時と、何にも......変わっていなかった。

 ............強く。

 一人だけの校長室で、心の中でそんな言葉を唱える。

 強く、ならないと。

 変わらないと。

 じゃないと、私は————。

                 ◆

 少し落ち着いて、まだ授業中なので学校の裏庭へ行く。

 にしても、裏庭とか......普通の学校あるのかな......?

 この学校、いろいろとすごい.........。

 度合いが異次元だ。

 裏庭には、8月あんなにきれいに咲き誇ってたヒマワリがしゅん、としちゃってる。

 もう太陽を追いかけてなくて、下向いてばっかり。

 ............今の私みたいだ。

 力強かったヒマワリが、こんなにも弱って悲しんでいる。

 ヒマワリに、自分を重ねて哀しい気持ちになった。

 私はうなだれたひまわりに近寄って、優しくひまわりの頭を撫でた。

 その足元に、コスモスが小さく咲いている。

 背の高いひまわりに、必死に追いつこうとしているみたいだ。

 うなだれて、光を見失ってしまったヒマワリを気遣うかのように、悲しげに優しく揺れるコスモス。

 私には今、ヒマワリが泣いているように見えた。