前、合計4席空いてる......。

 誰か来てないのかな......。

 ............よ、四人も......?

 

「じゃ、一時間目の準備――」



 ――ガラッ。

 氷雨の声をさえぎるように入ってきた、四人の男の子。

 みんなが、芸能人みたいにかっこいい。

 青みがかかった黒髪、透き通るような群青色の瞳の男の子。

 薄紫がかかった濃いグレーの髪、淡い紫色の瞳の男の子。

 はちみつ色がかかった淡いブラウンの髪、鮮やかなカフェオレ色の瞳の男の子。

 薄緑がかかった薄いグレーのグラデーションの髪の、浅葱色の瞳の男の子。

 彼らが教室に入ってきた次の瞬間、きゃー!と黄色い声が上がった。


 
「めちゃくちゃレア‼」

「ほんと、かっこいい~」

「みてみて! 来てる!」

「まじ⁉」