“群星”のやつらが目を見開いて、あいつを目で追っている。

 彼女はまだ残っていた敵を倒した。

 “月殺”の奴らは次々と逃げて行って、それを見送った彼女は、俺らのほうを振り向いた。



「もう、ダメだよ? 気を抜いたら。

 ——この世界では、0.1秒が命取りになるから」



 ふわり、と。

 彼女は暖かく優しい笑みを俺らに向けた。

 彼女のことが、

 心空のことが、もっと知りたい。