この星に生まれた、何よりも誰よりも。


 翌日、1校時と2校時の間の休み時間。



「うおおぉぉぉぉぉぉお!!!!」

「............はじまったな」



 教室の中でそんな雄たけびを聞いて、時円がぽつりとつぶやいた。

 学校内のやつらが、なんだなんだといわんばかりに、窓のほうを見ている。

 あの女も、その一人だった。

 “群星”の幹部が、ふわりと宙にとんだ。

 窓から飛び降りて、地面に着地する。

 そのまま、器用に立ち回り始めた。

 “煌舞(こうぶ)”のやつらも、学校に降りてきて俺たちに加勢し始める。

 ぐっとこぶしをふるって、技を次々と繰り出す。

 順調に倒していって、ことが起こったのは、



「うおらあああ!!!!」



 時円の目の前で、相手のやつらがナイフを持った手を上に振り上げた時だった。

 ——カキン!
 
 そんな音がして、気づいたら、ナイフが、けり落されていた。

 スト、と地面に降り立つ一人の人影。

 ————奇打 心空。

 俺がずっと、気になってた..................いつの間にか、目で追ってしまっていた、あいつだった。

 彼女はふわりと宙にとんで、迷いのない動きで、相手を倒していく。

 動きに無駄がない。
 
 ああ、と思った。

 あいつには、こんな一面もあったんだ。