この星に生まれた、何よりも誰よりも。

 俺はその日から、彼女の、その女の姿が目に焼き付いて離れなかったんだ。

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「......めんどくさいことになったぞ」

「は?」



 放課後、俺は時円のほうへ視線を滑らせた。

 ここは、俺らのたまり場。

 というか、屋敷。

 興味はないが、親が大企業の社長。

 屋敷なんて簡単に用意できる。

 そこの屋敷の、幹部室。

 そこで、時円はとてつもなく急にそんなことを言ってきた。



「え? なになに、なんかあったんか⁉」

「......................どうしたの」



 来夢と琉宇も気になったのか、少し前のめりになっている。

 時円は重々しげに口を開いた。



「とにかく、めんどくさいぞ。......明日、学校に“月殺”が、攻めてくるらしい」

「うわ‼ めんどい!」

「..................めんどい、うざい」



 何騒いでんだ、こいつら。

 騒いでいるこいつらをシラーっと見つめる。

 

「迎え撃たないとな」

「いつ?」

「明日の2校時目だ」



 そんな会話を上の空で聞きながら、あの女がこれ聞いたらどう思うんだろうか、と意味不明なことを自分で考えていた。

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