痛みに弱いわたしはすぐに静かになる。
弁解すらさせてくれないなら、どうしたらいいの?
なんのためにわたしをここまで連れてきたの?
「っ、……」
ぴしゃり、三発目。
ああ、そっか。
くらりと揺れた世界で、悟った。
はじめからわたしの意見なんて聞くつもりなかったんだ。
愔俐先輩とデキてるとか、そんなことどうだってよくて。
わたしが庶務だと噂された時点で、彼女たちにとってわたしは得物。
敵でしかないんだ。
怖いと思った。
目の前の女の子たちも、この人たちをこんなにまで豹変させる生徒会の影響力も、怖い。



