まあ、食ってしまいたいくらいには。




「わたしからも1個、聞きたいことある」


部屋を出ていこうとする後ろ姿を引き留めた。

三栗くんがこちらを振りかえる。



「ここ最近、三栗くんずっとわたしにべったりだったよね」

「だったね。そういえば桃、私のこと好きになってくれた?」


まるで思い出したかのように言う。

そんな彼に、「本当にそれだけ?」と問いかけた。



「もしかして、わたしのこと、守ってくれてたんじゃないの?」


すると、じっと見つめられた。

そんなに長くない時間だったけど、永遠のように感じられて。


先に相好を崩したのは三栗くんだった。



「……まさか。他の男に取られたくなかっただけだよ」


なんだか違和感を覚えた。

内容ではなく、その言い方に。


なんでフォークじゃなくて、男、って言ったんだろう。



その意図を聞き出そうと顔をあげたとき、すぐ近くに三栗くん。