まあ、食ってしまいたいくらいには。



ぎゃあぎゃあ(わたしだけ)言い合いながら、生徒会室まで戻ってくる。


相変わらず女の子の扱いがなっていない愔俐先輩は、あのときと同じくわたしを床に放り落とした。

ずしゃっ、顔から着地。



「この鬼!悪魔!絶対死ぬまでにわたしの名前を呼ばせてやる!」

「俺はお前より先に死なない」

「でしょうねえ!!」



「甲斐田、大丈夫か?」


少し離れたところにいた芽野くんが立ちあがる。

猫型ロボットに助けを求める少年の気持ちになりながら、近づいてくる芽野くんに手を伸ばしたとき。



「え」


横から伸びてきた手がわたしの手首をつかんで、ぐいっと引っ張り起こしてくれた。

勢いあまって、顔から胸に飛びこむ形になってしまう。



「……鈍くせえ」


頭上から聞こえる声に耳を疑った。