気が抜けて、思わず本音が漏れた。


『アンタ達のせいで虐められるとか、
ほんと理不尽だわ…』


清以外の人達に、悪意がないのは分かっている。

自由奔放にやりたい放題やって生きてる人間を“更生”する方もまともではい。

…でもさぁ、少しくらい私の心労を察してくれたっていいじゃん…。


「澪ちゃん、虐められるの?」


代那は、心配からか、眉を下げていて。


「ごめんね〜、俺等ってやっぱり需要あるから」


ヘラヘラ笑う京平。

笑い事じゃないけど?!

誰かこの人、殺してくれないかな。

願わくば、暗殺を望む。


「辛かったね…」


天使の奏は、私の前にしゃがんで、そっと手を包み込んだ。

良い子か!


「自業自得じゃない?」


どこまでも辛辣な清。

貴方には労りという感情はないの??

双子は許すとして、残りは人としてどうかと想う。

人徳ある?大丈夫?