更生係の憂鬱生活




「…ほんっと、馬鹿な奴等」



『…え?』


突如、上から降ってきた声に驚いた。

顔を上げれば、真後ろに清が恐ろしいほどの無表情で立っていた。


予想外の出没と近距離に固まってしまう。

な、何で此処に清が…っ!?


いつの間にやら、男達の会話を聞いていたらしい。

全く以て気配が無かったから、尚更びっくりした。


「どいて」

『わっ』


ドアの前から、痛くない強さで退かされた。

そして、清は何の躊躇いもなく、ドアをガラッとスライドした。

敵しかいない中へ、堂々と踏み込んでいく。


「なっ…!」

「叶水清!?」

「何で此処がわかったんだ…!!」


中にいる人達は、不意打ちの登場に驚いた後、負の感情をたぎらせ清を睨みつけていた。

いや、清、勇気ありすぎでしょ。

この中に入っていけるメンタルを尊敬したい。