最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 誰が何の為に殺戮魔術を……っ。

 そう焦って衝動的に魔術を発動させようとした時、隣から空衣が声をかけてきた。

「来栖、今の状況が嫌な気配の正体だ。どうにかして止めないと、世界が崩壊する。」

「君に言われなくたって、分かってる。」

 空衣は全てを見通したように、目の前の竜巻を睨みつけている。

 とりあえず目の前の状況を、鎮静化させないと。

 だけど適当な奴に援護を頼んでも、事態が酷くなる一方だ。

 今は人材が惜しいが……Zenith幹部や生徒会の奴らで何とか抑えなければいけない。

 ……最悪な事態に、発展する前に。

「咲空、成生、皐月!みんなは僕の援護と殺戮魔術への鎮静化をお願い!」

 これでもかってほど大きな声で、みんなに指示を出す。

 周りは僕たちが本格的に動き出した事で、更に興味が湧いたらしくうるさくしている。

 あー、もう……鎮静化魔術かけたはずなのに、どうしてこうも効かないんだろう。

 生徒たちの興味が強すぎて、魔術もまともに効かない。

 でも今は、そう言ってる場合じゃないんだ。