だけど僕たちはそんな興奮する余裕なんか、微塵もなかった。
「ねぇ、風羽。これってまさか……。」
珍しく成生が震えた声で訴えるように、僕に言ってくる。
皐月も肩を震わせていて、息を呑んで一点を見つめていた。
……この様子で、確信がつけた。
「この世界最高の、殺戮魔術で生み出された召喚獣だ。」
正確には獣ではないけど、そう言うしかなかった。
そして今あるこの黒い大きな竜巻は……世界をも壊してしまう殺戮兵器。
前に一度、書物で読んだ事がある。
この世界のどこかに、殺戮魔術の記された魔導書があると。
その魔術は禁忌とされていて、どの魔術師でも種族でも止めることが難しい。
遥か昔に今起こっているものと同じ殺戮魔術が発動されたことがあったらしいけど、その当時は“世界最高級の魔術師”が存在していた。
だから世界の崩壊を止めることができ、平和が舞い戻って来たと書物には書かれていた。
その代わり……止めた魔術師は、命を散らせたと記されていた。
……今、その事態が起きてしまっている。
「ねぇ、風羽。これってまさか……。」
珍しく成生が震えた声で訴えるように、僕に言ってくる。
皐月も肩を震わせていて、息を呑んで一点を見つめていた。
……この様子で、確信がつけた。
「この世界最高の、殺戮魔術で生み出された召喚獣だ。」
正確には獣ではないけど、そう言うしかなかった。
そして今あるこの黒い大きな竜巻は……世界をも壊してしまう殺戮兵器。
前に一度、書物で読んだ事がある。
この世界のどこかに、殺戮魔術の記された魔導書があると。
その魔術は禁忌とされていて、どの魔術師でも種族でも止めることが難しい。
遥か昔に今起こっているものと同じ殺戮魔術が発動されたことがあったらしいけど、その当時は“世界最高級の魔術師”が存在していた。
だから世界の崩壊を止めることができ、平和が舞い戻って来たと書物には書かれていた。
その代わり……止めた魔術師は、命を散らせたと記されていた。
……今、その事態が起きてしまっている。

