最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 Anarchyや生徒会でも話題に出してみるらしいけど、僕らも動かなきゃならない。

 こういう時の為の組織なんだから、頑張らないとな。

 そう意気込んでいつものようにZenith室へと足取りを進めようと、廊下を歩く。

 ……だけどふと、なんとなく窓の外を見てみた。

「……何だ、あれ……?」

 それが良くなかった。

 おもむろに見た窓の外には……黒い何かが渦巻いていた。

 竜巻のような、大きな渦のような……そんな何か。

「は……?あの黒いの、何だ……?」

 咲空たちも気づいたのか、驚きながら窓の外から中央棟の屋上を見下ろしている。

 中央棟は他の棟より階数が少ないから、こうやって見下ろすことができる。

 そして他の棟に四方から囲まれているから、どこからも中央棟を見ることは可能。

「なぁなぁ!あの黒い奴、何だ!?」

「めちゃくちゃ威力強そうなんだけど……こわ……。」

「うっわ、あんなでっかい竜巻初めて見たんだけど!」

 他生徒も驚きを隠せない様子で、興奮気味に話している。