最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 確か神々と神菜は毎朝一緒に登校してるんだっけ……。

 ……羨ましすぎる。

 僕が言えることじゃないけど、僕だって神菜と一緒に登校したい。

 まぁ、そんな事できないのは分かってるけど。

 神菜を傷つけた僕が言える立場じゃない事も、ちゃんと理解している。

 それでも羨ましいものは羨ましいけど。

 多分神々は神菜と一緒にいられる時間を邪魔されたから、苛立ってるんだと勝手に思ってる。

 というか、神々も呼んで空衣は何がしたいの?

「空衣、何で僕たちは呼ばれたの?用件があるなら早く言って。」

「あぁ、そうだよね。そこの神々は今にも怒っちゃいそうだもんね。」

「……分かっているなら早くしないのか。」

 うわ……これ相当怒ってるよ。

 神々が本気で怒ったところは見た事がないけど、きっとこれよりも怖いんだと思う。

 これはまだまだ、序の口ってところかな。

 だけど今は、神々と同意見。

 こっちは来たくないところに来たんだから、早く終わらせてほしい。

 僕も視線で「早くして。」と訴えると、空衣は面倒そうにしながらも口を開いた。