その日は朝から生徒会長……空衣に呼び出されていた。

《来栖、明日の朝は真っ先に生徒会室に来てね。絶対だよ。》

 面倒だとも思いつつ、用もなかったから一応行くだけ行った。

 本当は行きたくない。

 だって空衣も絶対、神菜のこと好きじゃん。

 昨日送られて来たメッセージと共に来た別の文章に、こう書かれていたから。

《栞……元宮神菜のお話をしない?》

 神菜を話題に出されたら、行くしかない。

 空衣は人を動かすのが得意だから、僕の扱い方も分かっている。

 掌で躍らされてると分かりながらも、僕はとりあえず生徒会室に向かう事にした。

 神菜の話……何をされるんだろう。



「は?何で神々もいるんだよ。」

「おはよう、来栖。」

 学校について真っ先に生徒会室に向かう。

 敵のフィールドに入りたくないけど、神菜の為なら苦でも何でもない。

 ……それなのにどうして、神々がいるの。

 空衣がいるだけでもきついのに、神々もいるとか……この空間何?

 神々は面倒そうにソファに座っていて、若干苛立っている様子だった。