最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 神様がいたら、私は嫌われているんだろうな……意地悪な神様だっ……。

 冗談交じりに変な事を考えてから、払拭するようにベッドから起き上がる。

 とりあえずあんまり、気にしないようにしないと。

 気にかけすぎていても、みんなに不審に思われてアウトだ。

 そうならないように、できるだけいつも通りに振る舞おう。

「大丈夫、だよね……。」

 吐き出した独り言はその場でなくなって、空間に消えていった。

 虚しい気持ちも生まれたけど、いつまでもこうしていたら引きずっちゃう。

 それは魔術師としても、人間としても……ダメだ。

 ただでさえネガティブ思考だから、強引でもポジティブ思考に変えようっ!

「よしっ、とりあえずもう休もうっ!」

 ベッドから降りて、気分を変える為にお風呂場へと向かう。

 リフレッシュして落ち着こうっと。

 今日の出来事は気になるものばかりだったから解決させちゃいたいけど、今は落ち込んだ気持ちを切り替えよう。

 割り切るように言い聞かせ、私はわんちゃん大冒険のわんちゃんたちがプリントされたタオルを持った。