さっき新さんに言われたばっかりなのに……これじゃあ呆れられちゃう。

「は、離してくださいっ……。」

 せめてもの抵抗で女の子の腕を振り払う。

 周りにも取り巻きと思われる女の子も数人いたけど、今は気にしてられない。

 今までは大人しくしてたけど、やられっぱらしもダメな気がする。

 こんな事しても意味がないのは分かってるけど、自分のことは自分で守らなきゃ。

 Anarchyの皆さんにずっと頼ってても、何も成長しない。

 私が反論した事で、案の定女の子たちは逆上してしまった。

「地味女のくせに反抗してんじゃないわよ!最近目障りなんだから、大人しくボコられてればいいのに!」

「そうよ!Anarchyに守られてるなんて馬鹿みたい!何でこんな地味子を守ってんだか、気が知れないわ。」

「前も思ったけどAnarchy落ちぶれてんじゃないの?本当に見損なう。」

 ……また、だ。

 女の子たちの中には前に、新さんたちを侮辱した女の子もいた。

 やっぱり許せないや。……大事な人たちを貶されるのは。