みんなに護衛をされながらの生活が、もう一週間くらい続いている。

　後ろから守ってくれていたガタイの良い男の人は、私が新さんにお願いしてやめてもらった。

　私のせいでその人の時間を奪ってしまうのは、凄く申し訳なかったから。

　あの人も生徒さんらしいから、生徒として生活してほしい。

　最初は渋っていた新さんも、しつこくお願いしていたら折れてくれた。

　でもその代わり、絶対に一人で行動しない事と釘を打たれてしまった。

　それくらいは理解の内だけど、やっぱり過保護すぎだと思うなぁ……。

　私を好いてくれたって、ここまでするものなのかな？

　だけどそこまで想われてるって言われているようなものだから、嬉しくなってしまう。

　ふ、不謹慎だって分かってるけどっ……。

「どこかに行く時は疾風たちに着いてきてもらう事。分かったか？」

「ふふっ、はいっ。」

　子供に言うような言い方で、新さんはまたもや釘を打ってくる。

　それくらい、ちゃんと分かってるのに……。

　でも今までの行動で、信用できないって思われてるのかもしれない。