最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 うーん……明李君、こういうところは鈍感と言うか、何というか……。

 きっとしーちゃんのほうがもっと鈍感だろうなぁ……。

 でも僕としても、明李君の言葉に同意せざるを得ない。

 しーちゃん関係なのは分かったけど、何が気になるんだろう?

「疾風、しーちゃんの何が……気になるの?」

「……栞を、新さんに取られたくない。」

 ……っ、そっか……。

 疾風は苦渋の決断をしたような表情で、今にも泣きだしそう。

 疾風がこういう顔をする時は、大抵これ。

 ――自分じゃどうして良いか、分からない時。

 疾風、見た目は不良っぽいけど意外とシャイなんだよね。

 ただプライドが邪魔してるだけで、それさえなければ素直な男の子だと思う。

「ぼ、僕だって取られたくないよっ!絶対!」

 明李君も大きく頷いて、両手で拳を作っている。

 明李君がこう言うのは不自然じゃないけど、疾風まで言うとなると……相当なお話。

 でも僕も、しーちゃんを取られたくない。

「それは僕だって同じだよ~。でも……しーちゃんは新さんのことが、絶対に好きだよ。」