最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 その時、ぎゅっと明李君が抱き着いてきた。

「しーおりっ!一緒に昇降口まで行こっ!」

「う、うんっ!」

 そ、そっか……確か送り迎えもみんながしてくれるんだっけ。

『下校の時は疾風たちに送ってもらえ。そのほうが心配ないだろ。』

 お昼休憩の時に新さんからそんな話をされたのを思い出して、急いで首を縦に振る。

 ここまでしてもらうのって、どうなんだろう……。

 でも移動の時が一番創さんと鉢合わせる確率が高いから、何も言えない。

 明李君は私の返事を聞いた瞬間、強引に手を握ってきた。

 ……っ、相手は明李君、なんだから。

 だけど体は言うことを聞いてくれなくて、その場から動けなくなってしまう。

 創さんに握られた感触じゃないのに、小刻みに震えてきてしまう。

 明李君はいつも通りに接してくれただけだと思うけど、私にとってはいつも通りじゃなくなっている。

 どうしたら、いいの……。

 強引に手を振り払うこともできず、握られたままになる。

 明李君は私の為を守ってくれているから、拒否しちゃダメだよね……。