新さんは一体、どこまで話を通してあるんだろう……やっぱり凄いとしか言いようがない。

 だけど生徒会に行かなくていいと安心した反面、ある心配も芽生えた。

 私に充てられてるお仕事って、どうなるんだろう。

 結構な量があるはずなのに、今人手が足りなくなったらまた皆さんの負担が増えると思う。

 そうなったら、罪悪感に押し潰されちゃう。

 でもそうは言ったって、恐怖の気持ちが消えたわけじゃない。

 だから皆さんには申し訳ないけど、少しの間だけ休ませてもらおうかな。

 事が落ち着く時……があるかは、まだ分からない。

 だけど創さんとの仲もいつかは直したいと思っているから、私ももっと頑張らなきゃ。

 今はそんな勇気、ないけど……。

 それに伴って、帰りは早く帰っても良い事になった。

 新さんが変わらず送り迎えをしてくれるから、そこは心配する事はない。

 ……でもこの状態は、どういう事なのか理解できない。

「み、みんな……あそこにいる人って、一体……。」

 三人と教室に戻る最中、私は後ろに視線を動かした。