Anarchyの皆さんには、これでもかってくらい守ってもらっている。

 きっと私にできる事は少ない。

 皆さんのほうがよっぽどすごいし、私なんかちっぽけな存在だ。

 だからその分、感謝を伝えたい。

 こんな私と仲良くしてくれて、ありがとうっ……。

 私今、すっごく幸せ。

 今まで感じた事ない幸福感に包まれて、心の中が満たされる。

「栞はそうやって笑ってればいい。俺たちがお前のことを守る。」

 ふふっと微笑んでいると、隣から新さんがそう言ってくれた。

 なんだか、Anarchyの皆さんに甘える事になりそうっ……。

 自分の事は自分で守れるから、皆さんに迷惑をかけたいわけじゃない。

 でも新さんにそう言ってもらえて、凄く心がポカポカした。

 まるで……Anarchyにいても良いと言われているように。

 ぼんやりとそう考えて、自然と頬が綻んでしまう。

 そんな私を見た皆さんも、同じように微笑み返してくれた。