特に、創さんには……。
だからこうやってしてもらうのを悪いと思う反面、嬉しくもある。
「どうした栞、考え事か?」
「な、何でもありませんっ……!」
新さんに尋ねられ、慌てて首を横に振る。
考え事してたからあながち間違いじゃないけど、口に出すのは恥ずかしい。
疾風君たちに至っては、私の正体をまだ知らないわけだし……。
本当は言おうかって悩んでいるけど、自分から言うほど勇気なんてない。
騙して一緒にいるから、言わなきゃならないと思う。
だけどこれ以上元宮神菜という存在がいるとバレたら、収拾がつかなくなる。
それが例え、Anarchyでも。
だからこれ以上は……バレないようにしないと。
それでもちゃんとお礼は言わなきゃだよね。
「皆さん……私のことを守ってくれて、ありがとうございますっ!」
大きな声でそう言って、にこっと笑顔を浮かべる。
感謝しても、感謝し足りない。
私は魔術師だから、本当はみんなを守る立場にある。
だからこそ最初は、守られる事に抵抗があった。
だからこうやってしてもらうのを悪いと思う反面、嬉しくもある。
「どうした栞、考え事か?」
「な、何でもありませんっ……!」
新さんに尋ねられ、慌てて首を横に振る。
考え事してたからあながち間違いじゃないけど、口に出すのは恥ずかしい。
疾風君たちに至っては、私の正体をまだ知らないわけだし……。
本当は言おうかって悩んでいるけど、自分から言うほど勇気なんてない。
騙して一緒にいるから、言わなきゃならないと思う。
だけどこれ以上元宮神菜という存在がいるとバレたら、収拾がつかなくなる。
それが例え、Anarchyでも。
だからこれ以上は……バレないようにしないと。
それでもちゃんとお礼は言わなきゃだよね。
「皆さん……私のことを守ってくれて、ありがとうございますっ!」
大きな声でそう言って、にこっと笑顔を浮かべる。
感謝しても、感謝し足りない。
私は魔術師だから、本当はみんなを守る立場にある。
だからこそ最初は、守られる事に抵抗があった。

