最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「え、っと……風羽さんにはZenith寮に、天さんからは生徒会寮に入らないかって言われたんです……。」

 ただAnarchy寮に入ったって言っただけなのに、他の寮に誘われるなんて考えもしなかった。

 もちろん、はっきり断ったけど……。

 そう言った瞬間、新さんが悲しそうに眉の端を下げた。

「……神菜はAnarchy寮に入寮して、本当に良かったのか?」

 え……?

 何で新さんが、そんな心配をするんだろう……?

 そんなの、当たり前なのに。

「私はAnarchy寮が良いんです。新さんと一緒にいられる時間が増えるから、嬉しいんですっ!」

 これまではマンション暮らしだったから、新さんと会える機会が少なかった。

 学校でもなかなか会えないし……だから、入って良かったと思っている。

「他の寮に入るなんて考えられないですし、ちゃんと断ってきましたから!」

 だから、心配しないでください。

 新さんといられるなら、私はどんな選択肢だって取るつもり。

 でも、新さんに心配をかけてしまう原因は私にあると、なんとなく分かっている。