最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

 でも私は気にせずに、さっきの事を聞いてみた。

「新さん……もしかして、怒ってますか?」

「……どうして、お前がそう思うんだ?」

 どうして……か。

 質問に質問で返され、一瞬戸惑いを見せてしまう。

 だけど……そんなの、分かっている。

「私、新さんがいながら他の男の人と一緒にいたから……だから、新さんを怒らせちゃったんじゃないかって、思って……。」

 新さんという彼氏がいながら、みんなは友達とはいえ……他の男の人と話していたから……。

 ちゃんと寮の事は断ってきたけど、新さんを怒らせてしまう原因には十分だったと思う。

 私、彼女失格だ……っ。

「泣くな。お前に怒ってるわけじゃないんだ。」

「だって……私っ……。」

 皆さんと、たくさん話しちゃったから……。

 私が新さんの立場だったら、そんなのすっごく嫌だっ……。

 自分の危機管理不足に原因があると分かっているけど、自分の不甲斐なさで涙が零れてしまう。

「ごめん、なさい……。」

 振り絞ったような声で謝って、ぎゅっと自分の服の袖をつかむ。