最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「お前ら、何勝手に神菜を口説いてんだ。」

 どうしたらいいか焦っていた時、扉に新さんの姿が見えた。

 あ、新さんっ……!

 新さんは怒っているのか、黒いオーラが飛び交っているように見える。

 皆さんはというと、新さんの姿を見て若干顔が引きつっている。

 まるで、何かえげつないものを見るような視線を、新さんに向けている。

 私にはさっぱりわからなかったけど、この状況を打破するためにスクールバッグを手に取って生徒会室を出た。

 幸い、仕事はもう終わっていたから良かったけど……。

「皆さん、お疲れ様でした……!」

「……っ。」

 急いでそう言って、新さんの手を取る。

 いつもは新さんが手を引いてくれるから、今度は私が引きたい。

 それに新さんは何か怒っているみたいだし……ちゃんと話をしないと。

 生徒会室から大分離れた場所で立ち止まり、新さんのほうに向き直る。

 新さんからはもう、さっきの黒いオーラは感じられない。

 それどころか、驚いているような表情さえ浮かべていた。