最強さんは魔術少女を溺愛したい。⑤ ~最強さんの最大級溺愛は留まらない~

「あたし、神菜さんのファンでして……握手してください!」

「ふぇっ……?」

 ふぁ、ファン……?

 聞き間違いなのかと思うけど、女の子の瞳は本気に見える。

 ま、まさか面識のない人にファンだって言われるなんて……あはは。

 でも女の子の気持ちを無下にしたくないから、私は満面の笑みを顔いっぱいに浮かべた。

「それくらいなら全然……握手しましょっか?」

「!……はいっ!」

「あっ、ズルっ……!あたしだって神菜さんと握手したい!」

「あたしのほうが神菜さんのファン歴長いんだから、あたしが先よ!」

 私がそう言うと、女の子たちは争奪戦のようにそう言い始め合った。

 そ、そんなに握手したいのかな……?

 私と握手しても、良い事なんかないと思うけど……。

 そう思いながらも私は、女の子たちと順番に握手をし合った。



 ……きょ、今日はすっごく疲れた。

 今日一日で「ファンです!」や「握手してください!」という声を何度聞いたのか、もう数えていない。

 「サインお願いします!」という事も言われて、私は追われに追われまくっていた。